ニュートリジェノミクス

脂っこい食事が大好きなのに、健康診断はいつも「異常なし」。
食後にかならずチョコレートをひと箱、食べているにも関わらず、全然太らない。

 

こういう羨ましい体質の人が
いるかと思えば、

 

食事に気をつけてるのに、いつもコレステロールが高いと医者に言われる。

 

そんな気の毒な人もいます。

 

なぜでしょう。

 

これまでこうした事実は科学者を悩ませてきましたが、どうやらその違いは遺伝子にあるようです。

遺伝子に原因があるので、一人一人、違うわけです。

ビタミンやミネラルのような栄養素、アントシアニンやイソフラボンのような機能性成分は、カラダのなかでどのように働くのか。

遺伝子によって、その働き方は違うのか。

違うとしたらどう違うのか。

といったことを詳しく研究する学問が21世紀に入ってから生まれました。

ニュートリジェノミクス(nutrigenomics)と呼ばれています。

予防医学・栄養学・食品学での新しい研究領域です。

ニュートリゲノミクス、と発音する人もいます。

人間の遺伝子の配列を解読しようというプロジェクトがアメリカで1991年に始まり、2003年に完了しました。

完了したときは大騒ぎになりましたね。

メディアでも騒がれたので、覚えておられる方も多いと思います。

アポロ11号が月面着陸したときほどの派手な騒ぎではありませんでしたが、科学の世界では月着陸に匹敵する偉業とされています。

で、その後、

遺伝子解読プロジェクトは完了した。

人間の遺伝子がどうなっているか、かなり分かった。

次は、これを応用する時代だ


ということになり、ニュートリジェノミクス(nutrigenomics)という学問が誕生したわけです。

 ▽ ▽ ▽

この学問が発達すると、こんなことができるようになると言われています。

「あなたにピッタリの栄養素、あなたには向いていない栄養素が分かる」

「あなたにピッタリの食べ物、そうでない食べ物が分かる」

たとえば、あなたはカルシウムをさほど必要としていない人かもしれません。

逆に、ビタミンCは普通の人の10倍、必要なのかもしれません。

あなたにピッタリのチョコレート、あなたには無理なチョコレートが分かるかも。

たとえば、人によってはゴディバが向いている。

別の人にはデメルのザッハトルテが適切、といったことになるかも。

  • 和食が向いている人
  • 中華料理が向いている人
  • インド料理が向いている人

そんな区別が出てくるかもしれません。

風邪をひいて医者にいったら、遺伝子検査をしたあとに、こういう処方箋をもらうかもしれません。

「南アフリカ産のグレープフルーツ(ただし白)、3日分。
食後30分以内に食べてください。
同じ南アフリカ産グレープフルーツでも赤は食べないこと。
フロリダ産グレープフルーツは赤白問わず厳禁」

 ▽ ▽ ▽

この研究はまだ発展途上ですが、気の早い人のために
「遺伝子検査にもとづく栄養指導サービス」
もぼちぼち始まっています。