食育マーケティング講座(10)

にひきつづき、
価格のお話です。

価格には

「消費の痛み」
「品質をはかるヒント」
「消費の快感」

という3つの働きがあると

言われています。


 今回は最初の
「消費の痛み」
について解説します。

 ▽ ▽ ▽

「消費の痛み」

お金を払うとき、
人間は「痛み」を心に感じながら
支払っています。

それはそうですね、
大事なお金ですから、
払うときには大なり小なり
何らかの不快な気持ちが
出てくるものです。

この不快な気持ちは、とくに
「コモディティ」
と呼ばれるものに対して
お金を払うときに強く発生します。

コモディティとは、


「どこにでもある、ありふれたもの
(普段すぐに買えてしまうもの)」


のことです。

たとえば

  • 手紙を出すときに買う、80円切手
  • 山手線に乗るときに買う、切符
  • コンビニに置いてある、単三電池

などです。

少し違和感があるかもしれませんが、

  • 電気、ガス
  • 携帯電話の通話料金

などもコモディティに含まれます。

こうしたコモディティに

お金を払うとき、
人は「痛み」を強く覚えます。


金額が小さい場合でも、

その「痛み」の大きさは
変わりません。

そのために、

コモディティに対する支払を
「うっかり忘れてしまう」
という人も少なくありません。


嫌なことはなるべく忘れていたい
(意識から遠ざけたい)
という気持ちがそうさせるのです。

そこで、

コモディティを販売している
企業のほうでは、


「消費の痛みを人々に

感じさせない工夫」


を一生懸命考えています。

その結果、たとえば鉄道会社の
SUICA、TOICA、ICOCA
といったカードが誕生しました。

こうしたカードを
自動改札機にかざすだけでよくなり、
財布を開いて切符を買う必要が

なくなったため、
利用者が「痛み」を感じる

機会は減りました。

(これにより乗客数は

増えたのではないかと思いますが、
未確認です)

電力会社、ガス会社、

携帯電話の会社などが

「料金の銀行自動引き落とし」

を利用者に勧めるのも、

「消費の痛みを緩和することで、
たっぷり利用してもらい、
かつ支払いをうっかり

忘れられることが
ないようにする」

という意図もあるのだと思います。

 ▽ ▽ ▽

次回は

「品質をはかるヒント」

についてです。