食育マーケティング講座(11)

価格には

「消費の痛み」

「品質をはかるヒント」

「消費の快感」

という3つの働きがあると
言われています。

今回は

「品質をはかるヒント」

について解説します。


  ▽ ▽ ▽

「品質をはかるヒント」

風邪気味のあなたが、
クスリを買いに

ドラッグストアに
入ったとしましょう。

そこで薬剤師が、

a) 150円のクスリ
b) 1,500円のクスリ
c) 15,000円のクスリ

を出してきました。

さあ、あなたはどれを買いますか?

よほどの天邪鬼(あまのじゃく)な
人でない限り、
b) 1,500円のクスリ
を選ぶのではないでしょうか。

その理由はたぶんこうです。

「ちょっと風邪気味だというだけで、
15,000円のクスリは
いくらなんでも高すぎる。

かといって、150円のクスリは
あまりに安すぎ、なんだか怖い


したがって、消去法で
1,500円のクスリが選ばれる
というわけです。

でも、本当に
「150円のクスリは安すぎて怖い」
のでしょうか?

もしかしたら、
製薬会社が画期的な方法で、
クスリの原価を下げることに
成功したのかもしれません。

広告宣伝をいっさいせずに、
お客さんのために
コストを抑えているのかも
しれません。

そうした可能性があるにも関わらず、
あなたは価格だけを見て、
b) 1,500円のクスリ
を選びました。

これが、
「品質をはかるヒント」
としての価格の働きです。

価格を見て、あなたは
品質を判断したわけです。

この現象を企業の立場から見ると、
こうなります。

安くすると、
売れなくなることがある。

=値上げしたほうが、
売れることがある。


たとえコストを安くすることが
できたとしても、
そのまま正直に値下げをすると、
売れなくなってしまう…

そういう不合理な場合があるのです。

 ▽ ▽ ▽

次回は
「消費の快感」
について解説します。