食育マーケティング講座(12)

価格には
「消費の痛み」
「品質をはかるヒント」
「消費の快感」
という3つの働きがあると

言われています。

今回は
「消費の快感」
について解説します。


 ▽ ▽ ▽

「消費の快感」

「消費の快感」は、
「消費の痛み」と逆の現象です。

 

ものを買う(お金を払う)とき、
場合によっては人は


「楽しさ・気分の良さ」


を覚えることがあります。


スペシャルティと呼ばれるものに
お金を払うとき、
この「消費の快感」が発生します。

スペシャルティとは
コモディティの反対語です。

「どこにでもある、ありふれたもの」
を指す言葉がコモディティでした。

いっぽう、スペシャルティは、
「希少価値のあるもの」
を指します。

スペシャルティにお金を払うとき、
「消費の快感」が発生します。

たとえば、こういうものです。

  • たまに出かける海外旅行
  • 海外旅行で買った贅沢なカバン
  • 有名人が講師をするセミナー
  • 高級レストランでの食事

などなど。

興味深いのは、
「消費の痛み」も

「消費の快感」も、
同じ人物のなかで発生する心理
だということです。

山手線で160円の切符を買うのを

いやがり、
電力会社からの3,000円の

請求書に顔をしかめる
その同じ人が、

自分の気に入ったカバンには
喜んで何万円も払ったりする…。

そんな話を、おそらくあなたも
聞いたことがあるのでは

ないかと思います。

 ▽ ▽ ▽

コモディティと

スペシャルティですが、
価格を設定するとき、
この両者は考え方が異なります。

コモディティは
「どこにでもある、ありふれたもの」
ですから、
競争相手(類似商品)が

そこらじゅうにいます。

この場合、「相場価格」

というものが形成されます。


したがって、コモディティに

値段をつけるときは
「相場」を調べ、

相場どおりつけてください。


相場より高くつければ売れませんし、
相場より安ければ利益が減ります。

これに対し、スペシャルティには
競争相手(類似商品)が

いませんので、
相場も存在しません。

この場合、
「価値にもとづく値段の決め方」
を採用します。

具体的には、

お客さんが商品と値段を見たときに

「いいな。ほしいな。
でもちょっと高いな。
どうしよう…」

としばらく悩み、最後に

「迷ってもしょうがない。

買っちゃえ」

と買ってしまう値段のことです。