オフィスでの食育プログラムの作り方(4)

 

「不意の欠勤= absenteeism」は、食育プログラムの効果測定をするのに便利な指標です。

 

どうして便利かというと、数値計算ができるからです。

 

ただし短期的な効果測定には向いていません。

 

今日、食生活が改善したからって、明日からいきなり欠勤が減るわけではないですからね。

 

長期的な効果を測定するときに、absenteeism を利用します。

 

では absenteeism をどのように使うかを説明します。


 ▽ ▽ ▽


まず、

「社員が1日欠勤すると、会社はいくら損をするか」

を算定しましょう。


たとえば、ボーナスも含め年収400万円の A さん。


A さんの平均月収は、

400万円÷12=約33万円

になりますね。


週休2日制の会社の場合、月平均の労働日数はだいたい22日ですので、1日あたりの給与は

月収33万円÷22日=15,000円

となります。


つまり、Aさんが不意の欠勤をすると、会社は 1日あたり15,000円を

「働いていない人に払っている」

ことになります。


つまり損をするわけです。


 ▽ ▽ ▽


次に、


「社員が1日欠勤すると、会社はいくら儲けそこなうか」


を算出します。


これは厳密にやろうとすると、会社の決算書をチェックしたり、同じ業界の他社の決算書と比較したりしなければならないので、面倒です。


同じ会社でも、営業部の人と経理部の人とでは扱いは変わってきます。


これを細かくやるのは、なかなか大変です。


そこで、ワークサイト・ヘルス・プロモーションの世界では、大雑把に

「社員は平均すると自分の給料の1.5倍、稼ぐ」

という前提で計算をすることが多い。


1.5倍の稼ぎから、コストである自分の給料を引くと、純粋な稼ぎは

「給料の0.5倍(50%)」

ということになります。


つまり、

「社員が1日欠勤すると、会社はその人の給与の50%の儲けを失う」

ということになります。


Aさんの場合は、

15,000円 x 50% = 7,500円

となります。


 ▽ ▽ ▽


ここまでを整理すると、Aさんの不意の欠勤により、

  • 会社は1日あたり15,000円の給与が無駄になる
  • 会社は1日あたり7,500円の儲けを失う


つまり、Aさんの不意の欠勤の1日あたりの損害は、

15,000円+7,500円= 22,500円

となりますね。


(くどいようですが、これはかなり大雑把な”みなし”計算です)


 ▽ ▽ ▽


では最後の計算に入ります。


昨年のAさんの不意の欠勤が5日あったとしましょう。


食育プログラムを実施した結果、今年の不意の欠勤は2日に減ったとします。


つまり、去年と今年を比較すると今年は不意の欠勤日数が3日間減りました。


会社はこれにより

22,500円 x 3日 = 67,500円

損害が減った(改善した)ということになります。


オフィスにいる社員全員に同じ計算をし、1人1人の改善額をすべて合計したものが、

「食育プログラムの効果」

となるわけです。