契約書はこちらから出す。

 

「契約書について話し合いや交渉をするのは好きではない」

という人が少なくありません。

「金額はお任せします」

「契約の細かいところはお任せします」

という言葉をよく聞きます。

「お金のために仕事をしているのではなく、社会のために役に立つことをしたい」

という意識が高いので、契約書のようなある意味「生臭い」話は避けたいと思うのかもしれません。

その気持ちはよく分かります。

 

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ただしそのような人たちも、社会のために役に立つことをしたいからといって、報酬は無償でもいいとか、交通費さえもらえればいいとか、そういう感覚でもないようです。

仕事のクオリティに応じた、それなりの報酬を相手が用意してくれることを期待しています。

「金額はお任せします」

「契約の細かいところはお任せします」

と言っても、実際はそれなりの待遇を想定しているわけです。

 

したがって、相手が用意した報酬が、自分が期待している内容と大きく違った場合、もめることになります。

仕事をする前だったらよいのですが、講演やイベントの直前であったり、仕事をした後だったりすると、たいへん困ったことになります。

冷静に話し合えればよいのですが、多くの場合、

「あの先生は欲張りすぎる。自分を何様と思っているのか」(仕事を依頼する側のセリフ)

「あの会社は不誠実だ」(仕事を受ける側のセリフ)

といった感情的な展開になりやすいようです。

 

これは仕事を依頼する側、受ける側、双方にとって不幸なことですね。

やはり、契約書は事前にしっかり作っておくことをお勧めします。

 

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ビジネスの世界では、こういうことが言われます。

「契約書の原案は作ったもの勝ち」

原案を先に作れば、その内容が話し合いや交渉のたたき台になります。

自分に有利なところから、話し合いや交渉を始めることができます。

 

むろん、たたき台がそのまま合意に結びつくことはあまりありません。

たたき台に調整や変更を加えながら、正式な契約書になっていきます。

しかし、自分に有利なところから話し合いや交渉がスタートしているので、結果的に

「なんとなく自分に有利な形で契約がまとまる」

ということが起きやすいのです。

 

個人が企業から仕事を依頼される場合、契約書は企業側が作ることが多いように思いますが、できることなら、個人のほうから契約書の原案を出してみてはどうでしょうか。


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