料理教室の「見えないコスト」

 

「自宅で料理教室を開けば、会場費がかからないから、そのぶん月謝も安く設定できる」

そう思っているかたへ。

 

ホントにそうでしょうか?

 ▽ ▽ ▽

 

自宅で料理教室を開いているAさん。

「自宅で料理教室を開けば、会場費がかからないから、そのぶん月謝も安く設定できる」

そう考え、一般よりも安い料金で料理教室を始めました。

むろん、損をする料金ではなく、少しですが利益が残るような価格です。

会場費がかからないので、安い料金でも損をせずに済むのでした。

 

さて、安い料金にしたのが功を奏したのか、Aさんの料理教室は盛況です。

生徒さんの数が増え、Aさんはとても忙しくなりました。

ところが。

料理教室の人気が出れば出るほど、Aさんは気分がふさぐようになりました。

忙しくなるにつれ、不満な気持ちがふくらんできたのです。

どんな不満かというと…。

「忙しいだけで、ちっとも儲からない」

そういう不満でした。

 

べつに、Aさんは儲けたかったわけではありません。

損をしないかぎり、楽しくやれればそれでいいと思っていたのです。

にもかかわらず、Aさんは不満を募らせていきました。

この不満はいったいどこから来ているのでしょう?

 

じつは、Aさんは無意識のなかで

「会場費はじつはタダにしてはいけなかった」

と考えていました。

Aさんの自宅は、数年前にローンで購入したものです。

その毎月のローンは、Aさんの夫が払っています。

つまり、会場費を負担していたのはAさんの夫だったのです。

 

Aさんの夫が会場費を負担していたからこそ、Aさんの料理教室は会場費が必要なかったわけですね。

Aさんは無意識で

「夫に会場費を払わせている。夫を犠牲にしている」

ことを分かっていたため、料理教室が盛況になっても幸福感を味わうことができなかったのです。

 

 ▽ ▽ ▽

 

このように、自宅だからといって会場費がかからないと思うのは、実際には正しくありません。

あなたが会場費を払っていないだけで、この例のように実質はあなたの配偶者のかたがローンという形で

会場費を負担しているだけかもしれないのです。

 

では、ローンを払い終わっていた場合は、どうなのでしょう。

昔から親と住んでいる家に同居しているので、ローンを払わなくていい場合は、どうなのでしょう。

…実は、経済学の原理でいうと、この場合でも会場費はコストに入れて考えなければなりません。

なぜそうなのかは、説明が長くなるのでここでは省きますが、

「自宅で料理教室を開けば会場費がかからないから月謝も安く設定できる、というのは間違いである」

ということだけは、覚えておきましょう。

 

このことは料理教室に限らず、

  • 飲食店
  • 八百屋
  • 雑貨店
  • 学習塾

など、自宅でビジネスをする場合には、すべて当てはまります。


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