食育の人は伝えかたの立ち位置を意識しておこう

 

食育ビジネスにはさまざまな事業のしかたがありますが、その

「さまざまな食育ビジネス」

のなかに

  • 「食」についての小難しい知識を分かりやすく魅力的に伝える仕事

というものがあります。

食育講座や、食の資格講座などがこれに該当しますね。

管理栄養士や野菜ソムリエなど資格保持者の人たちが記事を書いたり講演したりするのもこうした仕事の一種です。

 

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食の知識には小難しいものが少なくありません。

たとえば、栄養学。

たとえば、農業の話。

たとえば、食品安全の話。

たとえば、機能性表示食品の話。

などなど。

 

独学で理解しようと思えば書店の専門書コーナーに並んでいる本を読みあさらなければならない。

そんな時間もなかなか取れない現代の人々のために、おもに「話す」というやり方で知識と理解を提供する。

これが、この「伝える」仕事の本質ですね。

 

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ただし、ひとことで「伝える」といっても、専門的な話を生活者向けに噛みくだいて説明するのは容易なことではありません。

実際には、大変なことです。

たとえば食と健康についての専門的な研究は、日に日に進歩し高度になっているので、正確に伝えようとすると分かりにくくなり、分かりやすく伝えようとすると不正確になるからです。

つまり、正確さと分かりやすさはトレードオフの関係にあります。

正確さと分かりやすさを両立させようとするのはほぼ無理で、どちらかに軸足を置くならばもう片方は手薄になります。

 

この状態に名前をつけるならば

「食育の不確定性原理」

とでもいうのでしょうか。

 

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したがって、同じ「伝える仕事」といっても

  • 自分は正確さを優先する人になっているのか
  • 自分は分かりやすさを優先する人になっているのか

をまず、自覚する必要があります。

 

正確さを優先する人は、

「自分が言っていることは分かりにくいかもしれない」

ということを忘れてはいけません。

つまり、分かりやすく言う工夫や努力を怠らないこと。

 

一方、分かりやすさを優先する人は

「自分が伝えていることは正確ではないかもしれない」

ということを意識すべきです。

つまり、言っていることが正確かどうかをつねに確認すること。

 

これが、伝える仕事のブランドを高めるための、最重要事項です。


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