食育の専門家になる方法

 

食育の専門家となるには、まず

「食育の専門家とは、いったい何なのか」

を明らかにしておく必要があります。

 

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そのヒントとして、学校教育について考えてみましょう。

小学校の先生というのは、1人の先生がオールマイティに国語も算数も理科も社会も全部やっていることが多いですね。

ところが中学や高校になると、科目別に先生が分かれます。

 

似たようなことが食育にも言えます。

「食育」もこれまでは小学校スタイルで、1人の講師がオールマイティに食育を教えようとしていました。

でも実は「食育」の中にもいろいろな科目があり、あるレベル以上に対しては科目別にアプローチするほうがいいのかもしれません。

 

「食育」を分解したらどんな科目があるのかというと、だいたい8科目あるのではないでしょうか。

その8科目とは、

「食と健康増進」

「食の安心・安全」

「日本の食文化」

「食の乱れを社会問題として考え、対策を研究する」

「食とエコ」

「農業体験・地産地消」

「食べ方のマナーやしつけ」

「料理」

です。

 

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学校教育の例に戻ります。

小学校では1人の教師がほぼすべての科目を教えているのに対し、中学校では国語・数学・理科・社会・英語それぞれに

担当(=専門)の教師がいます。

高校になると、それがさらに細分化されます。

  • 国語→ 現代国語・古文・漢文
  • 理科→ 物理・化学・生物・地学
  • 社会→ 日本史・世界史・倫理社会・政治経済

というように。

これがさらに大学になると、ものすごく細分化しますね。

しかも大学の場合、それまでの国語・数学・理科・社会・英語という枠からはみ出ることが多くなります。

 

同様に、「食育」についても

  • 小学校の先生のように、広く浅くすべて1人でこなす人
  • 専門を持ち、その分野を中心に活動する人

という分類が成り立つわけです。

世の中には食育の講座がいくつもありますが、だいたいは前者のように浅く広く学ぶようなカリキュラムになっているようです。

 

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もういちど学校教育の例に戻ると、小学校の先生はオールマイティにすべての科目を教えているので、

「研究者というより、教える人」

という印象になります。

一方、大学の先生の場合、細分化したテーマを深く掘り下げているため、

「教える人というより、研究者」

という印象のほうが強くなります。

 

このことから考えると、

「オールマイティになんでもやる」

というより、

「テーマを深く掘り下げ、そこを中心に活動する」

ほうが「専門家」らしいと言えそうですね。

 

では専門分野を作るにはどうしたらよいでしょうか。

食育の専門分野の作り方には

「高校型」

「大学型」

の、2種類あります。

 

<高校型 専門分野の作り方>

 

さきほど挙げた8科目のなかからどれかを選び、得意分野とするために勉強する。

 

8科目のうち、ライバルは多いですが、比較的容易に学べる分野は、以下です。

「日本の食文化」

「食とエコ」

「食べ方のマナーやしつけ」

「料理」

 

逆に、学ぶのが大変そうですが、ライバルが比較的少ない分野は、以下です。

「食と健康増進」

「食の安心・安全」

「食の乱れを社会問題として考え、対策を研究する」

「農業体験・地産地消」

 

<大学型 専門分野の作り方>

 

枠にあてはまらない分野、ライバルの少なそうな領域をみつけ、そこを徹底的に研究し、「専門家」になる。

 

(例)

  • 偏食を直す方法の専門家
  • 菜食主義の専門家
  • 産地直売所経営の専門家

このような感じで

「ライバルが少ない分野」を探し、あるいはそういう分野を作り、その分野に思い切り詳しくなり、自分を特徴づける。

理にかなった戦略です。


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