都会むけ堆肥ビジネス

 

ニューヨークに、

「Hello Compost」

というサービスがあります。

(compost:堆肥のこと)

 

家庭から出るリンゴの芯や卵の殻、食べ残しといった生ゴミを、ニューヨーク近郊産の新鮮な農産物と交換できるサービスです。

リサイクル当日、ニューヨーカーがいそいそと持ってきた生ゴミは、計量され、ポイントに換算されます。

こうして貯めたポイントは、ニューヨーク近郊で栽培された新鮮な果物や野菜に交換できます。

集まった生ゴミは堆肥化され、生産者に販売されます。

 

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しかしそれだけでは、多忙なニューヨーカーをリサイクル行動に駆り立てることができるとはとても思えません。

そこで、

「生ゴミのことはなるべく考えたくない。さっさと捨て去って、あとは意識から遠ざけたい」

という心理を利用して考えられた工夫が、

  • リサイクルの行動をファッションにする
  • リサイクルの行動を妨げる要因(臭いものは早く捨ててしまいたい)を排除する工夫

でした。

 

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まず、このサービスで使用されるゴミ袋。

いかにもゴミ袋然とした、ビニール袋ではありません。

街歩きのバッグとしても使えそうなデザインです。

 

リサイクルの行動が、ファッション化するわけです。

 

次に、このバッグは、生ゴミの臭いをブロックする素材で作られており、しかも袋のまま冷凍することができます。

生ゴミを捨てずにリサイクルに出すまで我慢するのは、あまり楽しいことではありませんね。

しかし冷凍しておければ、保管することへの抵抗感は減ります。

 

こうした工夫により、今ではかなりの数のニューヨーカーが、この「Hello Compost」を利用するようになりました。


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