インバウンドの食育事業

 

  • 2020年の東京オリンピック開催
  • 和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたこと

などの流れから、日本を訪れる外国人が今後ますます増えることが予想されています。

事実、2014年に訪日した外国人旅行者の数は1300万人を超え、過去最高とのことです。

 

しかしこの国は、もともとそれほど国際化されてはいないため、外国人旅行者には不便なことが少なくありません。

これは、

  • 日本が歴史の長い国であること
  • アジアの植民地化を進めていた当時の欧米諸国に、日本が屈しなかったこと

の結果でもありますし、いちがいに悪いこととは言えないと思います。

 

とはいえ、日本の価値を上手に発信して観光収入を増やすためには、外国人観光客に優しいインフラ作りが欠かせません。

そこには、多くの需要=ビジネス・チャンスも存在しています。

 

外国人観光客に優しいインフラ作りから生まれる事業のことを、

「インバウンド事業」

と言います。

 

たとえば、

  • ハラル食(イスラム食)やコーシャ食(ユダヤ教の食事)に対応した飲食店がますます必要になります(実際にも増えています)。
  • 外国人旅行者が飲食店でメニューを見やすくするための食材ピクトグラムの開発も行われています。
  • 外国人にやさしい商店街を作る活動をする協会などが誕生しています。
  • 地元の旨い店を探している観光客を英語やスペイン語で案内できる人を育成する活動、なども各地で動き始めているようです。

「食」は日本の重要な観光資源の1つなので、工夫しだいでいろんな事業ができるのではないかと思います。

 

かつて筆者は

  • 外国人が好む日本食はいわゆる我々の「和食」とは異なるもの

だと思っていました。

  • 外国人の食べるスシは「寿司」ではなく「Shushi」

だと思っていました。

インドのカレーと日本のカレーとが異なるように、です。

 

ところが最近、日本で出されている味そのものを美味しいと思う外国人が増えてきているようです。

慣れてきた、舌が肥えてきたというのもあるのでしょう。

つまりこれからは、食に関しては旅行者の好みにあわせるというより、日本本来の食の魅力をきちんと伝える工夫をするほうが良いようです。