視野を狭くする

人間として成長するには、視野を広く持つほうがよいでしょう。

 

でも、食育ビジネスをするときには、視野は狭いほうがよいです。

 

視野を狭くし…できれば片目をつぶって、もう片方の目もひそめて、狭いところでビジネスを考えます。

 

たとえば、食の講座を作るとき。

 

誰のための講座にするのか?

どんな人に受講してほしいのか?

 

ビジネスに慣れていない人にこの質問をすると、

  • 20代の女性に受講してほしい。
  • 食の乱れている男性サラリーマンに受講してほしい。
  • 子どもを持つお母さんにもぜひ受講してほしい。
  • 健康長寿を願う中高年のかたにも受講してほしい。
  • 毎朝皇居の周りを走っている人にも受講してほしい。

ようするに、ほぼ

「全人類に受講してほしい」

といった回答が返ってきますが、それでは視野が広すぎます。

 

そんな状態で講座を作ると、ほぼ誰も受講しません。

 

自分のための講座だと誰も思わないからです。

 

受講してほしい人は誰なのか、できるだけ視野を絞りましょう。

 

「毎朝皇居の周りを走っている50歳の男性サラリーマン」

くらいに絞っても大丈夫です。

 

食育ビジネスにたずさわる人は

「いろんな人の役に立ちたい」

という気持ちが強いため、

何かをするにも「拡散モード」になりがちです。

 

だから、狭すぎるくらいでちょうどよいです。

 

これはたとえば地域農産物で食品開発をするときも同じで、

「まずは美味しいものを作ろう」

ということで、作ってみたあとで、さて、誰に買ってもらおうかと考えたときに、ついついやってしまうのが、「広すぎる視野」。

 

  • 20代の女性に受講してほしい。
  • 食の乱れている男性サラリーマンに受講してほしい。
  • 子どもを持つお母さんにもぜひ受講してほしい。
  • 健康長寿を願う中高年のかたにも受講してほしい。
  • 毎朝皇居の周りを走っている人にも受講してほしい。

と拡散モードで考えてしまいますが、拡散モードにしてしまうと、たとえばパッケージデザインが決まらなくなってしまいます。

 

20代の女性が好むパッケージと健康長寿を願う中高年が好むパッケージは、まったく違うからです。

 

 ▽

 

ところで、さきほど、

「毎朝皇居の周りを走っている50歳の男性サラリーマン」

と書きましたが、

 

単に

「50歳の男性サラリーマン」

ではなく

「毎朝皇居の周りを走っている50歳の男性サラリーマン」

だというところが重要です。

 

「毎朝皇居の周りを走っている50歳の男性サラリーマン」

に受講してほしい場合は、

「毎朝皇居の周りを走っている50歳の男性サラリーマン」

は来るけれども

「毎朝皇居の周りを走っていない50歳の男性サラリーマン」

来ないように講座を作ります。

 

つまり、視野を思い切り狭くし、視野に入らないものは排除。

 

そのくらいの極端な感覚で食育ビジネスを組み立てます。