サラリーマンのための食育(4)

サラリーマンの食育を進めるには、サラリーマン本人ではなく会社を説得し、会社として食育企画を導入してもらうのが、結果的には近道です。

そのほうが動く金額も大きくなるので、ビジネスにもなりますね。

そのための説得キーワードは

「健康経営の1つとしての食育」

です。

 

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今回は

「社員の健康づくりに取り組んだら本当に会社の業績はあがるのか? 証拠をみせてほしい」

と言われた場合の、適切な答え方について。

 

「社員の健康づくりに取り組んだら本当に会社の業績はあがるのか?」

という研究は、実際にアメリカで1990年代から行われています。

クアーズ社、キャタピラー社などの名だたる大企業がこの研究に協力しました。

 

研究は1つだけでなく、全米各地でいろんな形で研究が行われました。

2000年代に入り、1990年代に行われた数々の研究結果を統計的に分析してみたところ、

「社員の健康づくりにかかったお金に比べ、会社の業績はその4倍~5倍分、向上する」

ということが分かりました。

 

たとえば社員の健康づくりに10万ドルかかったとすると、会社の業績は40万ドル~50万ドル、アップするということです。

 

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「健康経営をしている会社の株価は、そうでない会社よりも高いのか?」という統計調査もしばしば行われています。

2013年に発表された調査によると、

 

* 平均的な会社

* 健康経営に取り組んでいる会社

 

この両者の株価の推移を13年間かけて比較してみたところ、後者(健康経営の会社)のほうが、株価が大きく上がっているということが判明しました。

 

下の図は、その論文に記載されているグラフです。

(論文を読みたい人はこちら)

 

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上記2つはアメリカの例ですが、日本でも経済産業省が同様の調査結果を発表しています。

これも同じく、健康経営をしている会社の株価のほうがずっと高い、ということが一目瞭然です。

 

(原本を見たい方はこちら)

 

 

株価は短期的にはさまざまな理由で上下しますが、長い目で見れば、業績が反映されています。

つまり、

健康経営を取り入れる→業績が上がる→株価が上がる

ということになっているわけです。

 

こうしたデータが実際に存在していますし、これからも増えてきます。

 

「社員の健康づくりに取り組んだら本当に会社の業績はあがるのか? 証拠をみせてほしい」

と言われた場合は、データを示しながら説明するとよいでしょう。

まともな経営者であれば、理解できるはずです。

 

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では、こうしたプレゼンが成功し、相手の会社から

「ではウチも会社として食育を取り入れることにする。具体的に何をしたらいいのか、提案してほしい」

と言われたとき、どんな提案をすればよいのでしょうか?

 

次回はこのことについて述べます。


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