機能性表示食品にまだ野菜・果物が少ない理由

機能性表示食品の制度が始まってもうすぐ1年半。

 

届出食品数は400に達しましたが、サプリメントや飲料などが大半で、野菜・果物は3つしかありません。

つまり、「少ない」どころか、1パーセントを下回っています。

 

本日現在、機能性表示食品になっている農産物は、

  • 三ヶ日みかん
  • 大豆イソフラボン子大豆もやし
  • ベジフラボン(もやし)

この3つのみです。

 

 

機能性表示食品の制度は、その制度化に農水省も関与しており、したがって

「農産物も対象になっている」

というところが本来の注目点です。

 

農産物が機能性表示できるというのは世界ではじめての試みです。

また、農産物の機能性表示ができれば、日本国内での売上アップは無論のこと、農産物の輸出の強みにもなります。

 

ではなぜ農産物の機能性表示が進まないのでしょうか?

 

 ▽

 

主な理由は2つあります。

 

その1。

 

野菜や果物などの農産物は自然のたまものでもあるので、加工食品と違い、品質がバラバラ。

含まれている機能性成分も栽培方法やその年の天候、収穫時期などにより、量が変わります。

そのため、機能性を表示するための条件を満たすのに工夫が要ります。

 

その2。

 

肝心の生産者の方々が

「機能性表示の届出の方法」を

ほとんど理解していません。

難しいからです。

難しくて理解していないので、届出をしたくてもできないのです。

 

しかし、これはある意味、無理もないことです。

加工食品のメーカーは、

「特定保健用食品(トクホ)」

の仕組みや考え方にもともと

「慣れています」。

 

トクホを申請する際に、

  • 何をすればよいのか
  • 誰に相談すればよいのか

がよく分かっています。

 

トクホについてよく理解していれば、機能性表示食品の制度を理解するのはカンタンです。

 

ところが、農業の生産者の方々はこれまでトクホとは無縁のところにいたので、そんなところにいきなり

「機能性表示食品」

と言われても、雲をつかむような話になり、理解するのに時間がかかるのです。

 

以上2つが、農産物の機能性表示が進まない理由です。

 

 ▽

 

しかし、農産物の機能性表示が進まないといっても、農水省はこれを進めたいと考えています。

生産者も、売上をのばすために機能性表示をしたい。

 

したがって、見方を変えれば、

  • 農業生産者に機能性表示の方法を教える

という仕事には、需要と将来性があることになります。