1番じゃないからできること

「その分野で1番の人」

「その業界で1位の会社」

を超えるのは並大抵のことではありません。

 

そもそも1番・1位のところには人もお金も情報も集まってくる。

すると、ますます有利になるので、ますます1番・1位としての地位が固まりやすくなります。

 

では1番・1位じゃないときはどうすればよいのでしょうか。

 

それには、相手の力を利用する、といった方法があります。

 

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<ジャンバジュース>

 

アメリカでスムージー店といえば「ジャンバジュース」です。

 

今でこそ有名になったジャンバジュースですが、当然のことながら

「駆け出しの無名時代」

が過去にはありました。

そのころにジャンバジュースが取った出店戦略があります。

それは

「スタバの近くに店を出す」

というものでした。

 

これには理由が2つあります。

 

その1:調査が要らない

 

ふつう、店舗を出すときには

  • 通行量の調査をしたり
  • 近隣の人口調査をしたり

といったことをするわけですが、これをするにも費用がかかります。

 

しかしスタバの近くであればその必要がほとんどありません。

調査はスタバがすでに行い、出店しても大丈夫だという結論を出しているので、スタバが出すと決めたところなら

失敗する可能性が低いと考えられます。

 

その2:顧客が似ている

 

当時のアメリカ(特に西海岸)では

  • スタバでコーヒーを買う人
  • ジャンバジュースでスムージーを買う人

両者はだいたい同じ客層でした。

 

ジャンバジュース側としては、スタバの近くに店を出せば

ターゲット顧客の目に止まりやすい=知名度が上がる

そう考えたわけです。

 

ジャンバジュースはこうして大きくなりました。

 

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<ゾロトクホ>

 

トクホとは食品の効能効果を国が認めたもの。

食品会社としてはトクホの認可が取れれば非常に有利です。

 

しかしそれには効能効果を立証するための学術的な研究が必要で、研究には多くの人手と多大な費用がかかります。

大企業でないかぎり、なかなか手が出せません。

 

現在では、機能性表示食品の制度があるので、中小企業でもがんばれば何とかなりますが、それ以前のトクホ全盛期は中小企業はカヤの外でした。

 

しかしじつは、まったく方法がなかったわけではありません。

大企業がトクホを取るために使用した研究データを、ほかの会社が借用してトクホを取る、ということができる場合がありました。

これに気づいた会社はたとえ中小企業であってもトクホを取れました。

 

自社で研究しなくてよいので、人手と費用がセーブできました。

 

こういう

「人のふんどしで相撲を取る」

みたいなトクホの方法を

「ゾロトクホ」

といいます。

 

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<Hold That Mayo>

 

マヨネーズとえば、

  • アメリカならヘルマンズなど
  • 日本ならキューピーなど

大企業がひしめいているので、そうしたところと競争するのはあまり得策ではありません。

 

しかし世の中にはいろんな発想をする人がおり

 

 マヨネーズ好きはたくさんいる。

 マヨネーズが嫌いな人は、さぞかし肩身が狭いだろう。

 だったら自分は、マヨネーズが嫌いな人のためにビジネスをしよう。

 

と考え、アメリカでそういう団体を作った人がいます。

それが「Hold That Mayo」。

 

当然、マヨネーズは売りません。

 

  • マヨネーズを嫌うイベントを開催したり、
  • マヨネーズを嫌う映画を上映したり、
  • アンチ・マヨネーズ雑貨を販売したり

そんなことをしています。

 

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以上、

「1番・1位じゃないときの方法」

の事例を3つ、紹介しました。