
食育というと、ふつうは「子どもの食育」、たとえば
- 子どもむけの料理教室
- 子どもが参加する農業体験
を示すことが多いですね。
子どもといっても年齢幅は広いのですが、食育の多くは
- 一定の言語能力が身についている年齢ではあるけれども
- 自分のこづかいでハンバーガーを買う、コンビニでスナックを買うという年齢までには至っていない
通常、そういう年齢が主な対象となっています。
その年齢以前だと、子どもというよりも母親の食育のほうが重要になるでしょうし、反対にその年齢を過ぎ、自分のこづかいでなんでも買うような年齢になってしまえば、あらたまって食育の話をしたところでなかなか伝わりにくくなっていそうです。
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しかし、食育の対象は子どもだけではありません。
「大人の食育」も存在します。
- 食生活が乱れがちな一人暮らしの大学生
- 昼食にラーメン、残業にハンバーガー、といったサラリーマン
- 出産を機に子どもの食についてきちんと知りたいという母親
など、対象はさまざまに考えられます。
このように、対象を年代や性別に分け、それぞれに特化した方法で食育を実施することを
「デモグラフィック・アプローチ」
といいます。
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まあ、そんな専門用語はべつに覚えなくてもよいですが、要は、ひとくちに食育と言っても、対象はいろいろあるので、
「対象をしぼって食育活動を考えてみる」
そうすると、アイデアも出やすいということですね。
たとえば
- 食生活が乱れがちな一人暮らしの大学生
に対しては、最近、大学の学食などが朝食を抜く学生を減らすために、「100円の朝食」を提供しているのがアイデアの例です。
- 昼食にラーメン、残業にハンバーガー、といったサラリーマン
に対しては、健康に配慮した弁当をオフィスに配達する会社などが最近増えています。
- 出産を機に子どもの食についてきちんと知りたいという母親
に対しては、たとえば「離乳食」に特化した食育講座などが開発されています。
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以上はあくまで例です。
対象をしぼって考えてみることで、ほかにもいろいろアイデアが湧いてくるはずです。
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