人類最大の発明が〇〇である理由

「人類最大の発明」は何でしょうか。

「これがなかったら文明もなかっただろう」というものは何でしょうか。

 

一般的には

  • 火薬の発明
  • 羅針盤の発明
  • 印刷術の発明

この3つを挙げることが多いようです。

そのほか、「文字の発明」「インターネット」を挙げる場合もあります。

 

ですが、

料理こそ人類最大の発明だ」

という意見も存在します。

今回はその理由を説明します。

 

<目次>

  1. 脳は大食いである
  2. 料理の役割
  3. もし料理がなかったら
  4. まとめ

 


1.脳は大食いである

動物は、活動するエネルギーを食物から得ています。

植物のように、光合成からエネルギーを得ることができません。

人間もそうです。

したがってわたしたち人間は、活動するために食事をする必要があります。

口から食物を取り入れ、体内で消化し、栄養を血液にのせて全身にいきわたらせています。

 

ただし、食物を消化して得た栄養素は、全身に均等にいきわたるわけではないようです。

人間の脳の大きさは、体重の40分の1(2.5パーセント)にすぎません。

なのに、わたしたちが食事から得られるエネルギー(カロリー)のうち、5分の1(20パーセント)が脳で消費されています。

脳の活動には、多くのエネルギーが必要。

エネルギーだけでなく、大量のビタミンなども必要としています。

脳は「大食い」の臓器なのです。


2.料理の役割

人間以外の動物は、料理をしません。

肉食動物は生肉を食べ、草食動物は植物をそのまま食べています。

 

人間は、料理をします。

料理には

  • 食物を美味しくする
  • 加熱することで殺菌する
  • 大きなものを小さくし、食べやすくする
  • 硬いものを柔らかくし、消化しやすくする

といった役割があります。

 

ここで重要なのは、

  • 大きなものを小さくし、食べやすくする
  • 硬いものを柔らかくし、消化しやすくする

という役割です。

 

料理をする、とくに火を使った料理をすることで、食料が小さく柔らかくなり、食べやすくなるため、食事の効率が良くなります。

当然、消化のスピードも上がります。

料理のおかげで、1日2食なり3食なりの少ない食事回数で、エネルギー(と栄養素)をまかなうことができるというわけです。


3.もし料理がなかったら

前述したように、脳は大量のエネルギー(と栄養素)を消費します。

仮に人間が野生動物と同じような「料理のない食生活」をする場合、脳に必要なエネルギー(と栄養素)を確保するには、1日9時間、食べ続ける必要があるとされています。

人間が「火の利用」を知らなかった大昔は、1日9時間、食べ続けていたのでしょう。

 

もし大昔の原始人が料理を発明していなかったら、大食いの脳を養うのはとても大変な作業になります。

生の食物を料理せずにそのまま食べるとなると、1日9時間のあいだ、食事をし続けなければなりません。

そうしないと、いずれカロリーが枯渇し、脳が働かなくなります。

 

原始人が毎日9時間のあいだ食べ続けるとしたら、

  • 眠る時間
  • 狩猟や採取の時間
  • 食事の時間

で、24時間はほぼ終わってしまうでしょう。

いいかえると、「余裕のない」生活になります。

 

余裕がなければ、せっかく高度に進化した脳を、ほかのことに使う時間がありません。

そうなると、食べるのに忙しいばかりで、道具や文字の発明には至らなかったかもしれません。

道具や文字が発明されなかったら、文明はなかったことになります。

 

「料理こそ人類最大の発明だ」

という意見があるのは、こうした理由からです。


4.まとめ

人間の脳は「大食い」、すなわち大量のカロリーを必要としています。

料理のない状態で大食いの脳をまかなおうとすれば、人間は1日のかなりの部分を食事に費やさざるを得ず、文明を作り出す余裕は生まれなかったでしょう。

料理によって食事の効率が上がったからこそ、人類は文明を生み出すことができました。

 

 

(※)大人の日本人の脳の重さは、男性で1,400グラム、女性で1,200グラムといったところです。むろん個人差はあります。