
食品偽装とは、
- どこで作られたものか(産地)
- 何で作られたものか(原材料)
- まだ新鮮な状態かどうか(期限)
- 有名ブランドの食品かどうか(商標)
などに関し、虚偽の表示が行われていることです。
虚偽の表示があったというだけでも一般生活者にとってはたいへん腹立たしいことですが、さらに、食品偽装を行った会社が
「同業者はみんなやっていることだ。なぜウチだけ非難されなくてはいけないのか」
という開き直りの態度を見せることがあり、生活者の怒りの火に油を注ぐ結果になることもあります。
今では食品偽装を防ぐための法律や制度が整い、行政も目を光らせています。
ほとんどの食品会社も、
「隙あらば、偽装してしまおう」
などとは考えていません。
実際、被害者に重大な健康被害(死亡など)を及ぼすような悪質な食品偽装は、大幅に減っています。
しかし、道路交通法がある、警察が監視をしているからといって、歩行者は目をつむって歩いてよい、ということにはなりません。
歩行者側にも「身を守る」意識が求められますし、そうすることで交通事故を今よりさらに減らすことができるでしょう。
同様に食品偽装も、法律や行政や業界がベストを尽くしたからといって100パーセント防げるわけではありませんし、
「一般生活者は何もしなくてよい」
ということにもなりません。
私たち一般生活者も、万一でも食品偽装されたものをうっかり買うことがないように、ふだんから「生活の防衛意識」を持って気をつけることが大切です。
