食育活動の分類


一口に食育活動といっても、内容はさまざまなものがあります。

食育総研では、食育活動を以下8つのパターンに分類しています。

詳細は、それぞれの項目をクリックしてください。


健康増進型・栄養学型の食育活動

「何を食べたら健康でいられるのか」

「健康な食生活を継続するにはどんな工夫をしたらよいのか」

さらには

 「きれいでいるためにはどんな食生活がいいのか」

「スポーツに役立つ食生活とはどんなものか」

このような疑問に答えていくことを軸とした活動が

「健康増進型・栄養学型の食育活動」

になります。

 

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このタイプの活動には4つのパターンがあります。

 

あなた自身が食生活の専門家となり、個人のお客さんに食生活のアドバイスをする(活動例:食事のカウンセリング)

あなた自身が食生活の専門家となり、企業のサポートをする(活動例:企業が出している会員情報誌に食と健康の記事を連載する)

個人向けに食のアドバイスをしている食生活の専門家を、あなたがサポートする(活動例:独立してカウンセリングをしている管理栄養士と契約し、集客獲得のためのマーケティングを行う)

食生活の専門家と企業をつなぐ役割を、あなたが果たす(活動例:企業が出している会員情報誌の企画編集をあなたが請け負い、その一環として専門家に記事を書いてもらう)

 

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あなた自身が栄養学やその他の食事理論の素養をすでに蓄積しており、専門家になっているのであれば、1や2のパターンをお勧めします。

しかし、そうでない場合は、栄養学などの勉強にこれから時間を費やすよりも、すでに専門家になっている人とコラボすること、すなわち3や4をお勧めします。

どうやって上手にコラボするか、どうやって企業と交渉するか、を考えるために貴重な時間を使うようにしましょう。


食の安心・安全型の食育活動

「食の安心・安全」

というテーマに関しては、企業や自治体や国家が大規模に取り組むことが多く、食育活動をする人が個人として取り組むケースはあまり見かけません。

ですが、

 「食の安心・安全について一般生活者を啓蒙する」

つまり講座を開く、という方法であれば、個人でも活動することが可能です。

 

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食の安心・安全はテーマとしては堅苦しいので、

「どうやって一般生活者の関心を買うか?」

という点では企業も自治体も国も苦心しています。

あなたがこのテーマで人の集まる魅力的な講座を開発できたら、協賛金や補助金が出るかもしれません。

食育活動に興味のある人も、この分野は敬遠することが多いので、ライバルが少ないのも利点です。

 

ただしこのテーマで講演や講座をするには、かなりの知識が必要となります。

 

(必要な知識の例)

  • フードチェーンの知識
  • 機能性表示の知識
  • HACCPやGMP、ISO22000、有機JAS、GAPなど認証の知識
  • ポジティブリスト制度の知識
  • GMOの知識
  • 食の現場(飲食店や学校給食の厨房)の知識
  • 農林水産業の現場の知識
  • 企業や自治体や国家がどのような取り組みをしているかの知識
  • 食品添加物などを含めた化学の知識

等々…

 

したがって、あなた自身がこうした知識に深入りしていない場合は、無理にこれから勉強しようとはせず、すでに詳しくなっている人とコラボすることをお勧めします。

 

勉強に時間を使うより、

  • どうやって専門家と上手にコラボするか
  • どうしたら魅力的な講座になるか

を考えるために貴重な時間を使うようにしましょう。

 

あなたが食に関する講座を企画し、カリキュラムの中に食の安心・安全についての科目を入れ、

「すでに詳しくなっている人」

を講師として雇う、といったことが考えられます。

 

「すでに詳しくなっている人」

というのは、たとえばこんな人です。

  • 食品企業の商品開発をしている人・していた人
  • HACCPやGMP、ISO22000、有機JAS、GAPなど認証をする団体にいる人・いた人
  • 自治体の食品安全担当の部署にいる人・いた人


食文化見直し型・地域活性化型の食育活動

a) 地域の伝統食材にスポットを当て、大消費地に向けてPRする

b) 地域の食文化にスポットを当て、観光資源にする

 

「食文化見直し型・地域活性化型の食育活動」

には、a, b のどちらか、または両方を目指すものが多いようです。

 

プレイヤーとしては、

  • 自治体
  • 地場産業の企業
  • そうした企業が集まった協同組合
  • 食文化をテーマに活動する NPO

などがあります。

 

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この活動を進める上では、a であれ b であれ、都会(=大消費地)の人々に情報発信をすることが欠かせません。

たとえば都会でイベントを開いたり、アンテナショップに出品したりして、地方の伝統食材や食文化の存在をアピールするわけです。

しかし多くの場合、プレイヤー側(地元側)はマーケティングに不慣れな人たちが集まって、イベントの企画やアンテナショップに出品するための商品開発を自己流で行っていましたので、実際には苦労していたようです。

今ではプレイヤー側もそのことを学習しているので、自己流でマーケティングはせず、マーケティングをサポートしてくれる人材を都会(大消費地側)に求めるようになりました。

 

かつては、この

「マーケティングをサポートしてくれる人材」

は、人脈をたどって見つけるしかありませんでした。

現在は、こうした人材を見つけやすくする仕組み、つまり

「地域ブランド」

「6次産業」

「食農連携」

といった分野での、人材バンクがいくつかできています。

自治体によっては、人材バンクを活用せずに、オリジナルの人材バンクを作って独自にサポーターを集めているケースもあります。

 

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この分野(食文化見直し型・地域活性化型の食育活動)は、マーケティングのセンスさえあれば、さほど専門知識も必要とせず、アイデア次第でいろいろなことができます。

そのため、食育に携わる人たちには人気のある分野です。

 

つまり、

「マーケティングをサポートする人材」

になりたがっている人が多い。

「ライバル」が多い分野だということです。

こうした人たちに向けての「教材」も作られています。

こうした中で、ライバルに差をつけるとしたらどういう方法があるでしょうか?

 

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差をつけるにはいろいろな方法があるでしょうけれど、ここでのおすすめは2つです。

 

(1)海外にむけたマーケティングを勉強する

「和食」すなわち「日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあり、地域の食材を海外にPRする、という動きも昨今は活発化していますね。

したがい、海外で食に関わる人とのネットワークを作り、それを武器に地域のマーケティングをサポートできるようになれば、

ライバルから頭1つ抜けた状態になることでしょう。

 

(2)資金を獲得する方法を勉強する

地元食材・食文化のPRにはお金もかかります。

そのお金を、たとえば

  • 企画を大企業などにプレゼンして協賛金を獲得する
  • 国や財団などの助成金・補助金に応募して審査をパスする

といった方法で引っ張ってくるわけです。

これもできる人は少ないので、差をつけるには有効だと思われます。


社会問題型の食育活動

社会問題型の食育は、

「食育が必要とされる社会情勢を解説する」

というのが特徴です。

たとえばこのようなことが語られます。

  • 戦後の日本の食生活が大きく変わり、西洋化し、いわゆる生活習慣病のリスクが高まったという話
  • 生活習慣病が増えたため、日本人の医療費が年々増大しているという話
  • 健康日本21について
  • 食事バランスガイドについて
  • 食育基本法について
  • 海外ではどのような食育が行われているかという話
  • 日本の食料自給率は先進国のなかでたいへん低いという話
  • 耕作放棄地が増えているという話
  • 日本はフードマイレージが世界一大きいという話

食育の世界にも「はやり・すたり」があるのでしょうか、たとえばフードマイレージについて問題提起をする人は最近、あまり見かけなくなりました。残念なことです。

 

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社会問題型の食育分野では、「語る」「教える」ことが仕事のメインになります。

つまり

  • 講演や講座
  • 記事の執筆
  • 出版

などです。

食について「語る」「教える」わけですが、理系の知識はあまり必要ないので、比較的取り組みやすい分野でもあります。

ただし、政治・経済・地理などの知識は勉強しておくほうがよいでしょう。

また、もともと小難しく堅苦しい内容であるのを、分かりやすく面白く語る・教える、というスキルがあれば、歓迎されます。

同じテーマを手を変え品を変え、違ったバリエーションで語れる・教えられるように、日ごろの工夫も必要ですね。

 

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一方、「語る」「教える」以外の事業モデルは、この分野ではなかなか見つかりません。

生活密着というより、社会問題ですので、医療費削減とか食料自給率の改善などフリーランスの個人の手に負えないテーマが多いからだと思われます。

社会問題を「語る」「教える」ということはある程度勉強すればできますが、それを解決しようとすると、とたんに難易度が高くなるわけです。

政治や社会運動の世界になってしまうのでしょう。

 

それでも、政府や自治体が民間の力も借りながら進めていくといったプロジェクトがある場合は、そのプロジェクトに参画しながら何らかの事業化を模索することは可能です。


付加価値料理教室型の食育活動

料理教室を食育事業としてアレンジするのが

「付加価値料理教室型の食育活動」

です。

付加価値、つまり「プラスアルファ」を料理教室に加えることにより、差別化をはかるというものです。

 

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<例①>

料理教室は大人の女性をメイン・ターゲットに開かれているのが一般的ですが、ターゲットを変えるだけで食育の要素が加わった(付加価値化された)ように感じます。 

  • 子どもをターゲットにする
  • 親子をターゲットにする
  • 男性をターゲットにする
  • 外国人をターゲットにする(日本食を教える)

などです。

 

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<例②>

特定の食材や料理などに注目し、専門の料理教室を開くというパターンもあります。

  • エゴマの料理教室
  • 加賀野菜の料理教室
  • バスク料理専門の料理教室

などです。

料理を通じ、食文化を深く学べそうな感じがしますね。

これも付加価値です。

 

このパターンは、

  • 自社商品のPRをしたい食品企業
  • 地元食材をPRしたい自治体・農業団体
  • 日本に売り込みたい海外の食品企業・団体

などとのタイアップもしやすいようです。

 

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<例③>

目的を設定し、そのために料理教室という場を提供するという方法もあります。

  • 味覚を鍛える手段として(味覚教室)
  • 婚活イベントとして
  • 接待の場として(※)
  • 家族の夕食を作る場として(※※)

などです。

 

(※)接待の場に料理教室を活用する例として Atlier des Chefs というパリの企業があります。

この企業は、ビジネスマンが仕事の合間の昼休みにスーツにネクタイ姿で行く「ランチ・クッキング」と呼ばれるオフィス街での料理教室のスタイルを提案し、パリで定着させました。

限られた時間のなか、手頃な値段で気軽に楽しくお洒落に料理を作れるということで人気が出ました。

接待専門の料理教室、というわけではありませんが、接待に利用されることが多いようです。

ともに料理をすることで、距離が縮まり、ビジネスもしやすくなる、というわけですね。

インストラクターに教わりながら、ワインを飲みながらビジネスマン同士が料理をしている、そんな風景が目に浮かびます。

社員同士の親睦会にも使われています。

Atlier des Chefs はパリが発祥の地ですが、ロンドン、ドバイにも進出しています。

また、ニューヨークにある Institute of Culinary Education という料理学校も、似たようなビジネスマンの接待用のサービスを提供しています。

 

(※※)料理教室で料理を作り、持ち帰って家族の夕食にするというコンセプトのものです。

  • meal preparation(ミール・プリパレーション)
  • meal assembly kitchen(ミール・アセンブリー・キッチン)

 などと呼ばれる料理教室の形態です。


エコ・ロハス型の食育活動

エコ・ロハス分野は、ヘルスケア分野と並び、これから大きく発展すると一般に考えられている領域です。

これまでもさまざまな新規の活動が誕生しています。

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食育的な活動としては、

  • 地産地消やオーガニックを普及させる活動
  • 食品残渣(食べ残しなど)を減らす工夫
  • 屋上菜園(や、市民農園、垂直農業など)を普及させる活動
  • 輸入食品のフェアトレードに関するもの

などがありますが、おそらくそれだけではないでしょう。

今後もどんな新しい活動が誕生してくるか予想がつきません。

楽しみです。

この分野で食育活動をするなら、頭を柔らかくし、しっかり情報収集をしながら進めていくとよいでしょう。

 

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この分野では情報収集が大切になります。

第1に、自分で新規の活動を発案したつもりでも、誰かが同じ活動をすでに始めてているかもしれません。

第2に、世の中にどんな「エコ・ロハス型の食育活動」があるのかについて常にアンテナを立てておけば、そこから新しいヒントを得ることができます。

 

<情報収集のしかた>

  • 「ソトコト」のような雑誌を読む。最新号だけでなく、過去のバックナンバーにも目を通すことがお勧めです。なかでも海外ビジネスの情報をよく読むとよいでしょう。
  • カリフォルニア州(ロサンゼルスやサンフランシスコなど)やコロラド州(ボールダーなど)での出来事に注目するようにする。この両州は、エコ、ロハス、オーガニックなどの先進地域とされています。

 

「ソトコト」に紹介されている海外の食育活動や、カリフォルニア州やコロラド州で誕生している新規の食育活動は、まだ日本で誕生していないものがほとんどです。 

したがって、「これは!」という食育活動を見つけたら、 

「似たような活動を日本でやれないか」

と、考えてみるとよいでしょう。

このような新しい活動は希少性がありメディア価値が高く、取材の対象にもなりやすい。

うまくいけば、瞬く間に知名度が上がります。


農業活性化型の食育活動

  • 農産物の販売促進をサポートする活動
  • 農業ファンを増やす(農業に親しんでもらう)活動

この2つが、

「農業活性化型の食育活動」

に含まれます。

 

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農産物の販売促進をサポートする活動の例としては

  • 東京などの大消費地で販促イベントを企画・実行する
  • 効果的な販促ツールを考案する
  • 食べる人と作る人とを直接つなぐWEBサイトを作る

などがあります。

 

農業ファンを増やす(農業に親しんでもらう)活動の例としては

グリーンツーリズムを企画・運営する

  • 農家レストランを開く
  • 農家レストランのPRやメニュー作りや運営をサポートする

などが挙げられます。

 

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少し難易度は高くなりますが、

  • 農産物の輸出を支援する(※1)
  • 農産物の販売促進に補助金や助成金が出る場合、農業団体などが事業計画を作成・実行するのを支援する(※2)
  • 農業テーマパーク(※3)の新規立ち上げ・運営を支援する

といった活動も

「農業活性化型の食育活動」

に該当するでしょう。

 

(※1)日本の農産物はその品質の高さで世界的に有名です。2013年現在、 日本の農産物の輸出額は年間約5000億円。日本政府はこれを1兆円まで伸ばしたいと考えています。

(※2)農業関係の補助金・助成金は他産業よりも多いです。

国が出す場合と、自治体が出す場合があります。

(※3)農業テーマパークとしては「伊賀の里モクモク手づくりファーム(三重県)」「ポケットファームどきどき(茨城県)」「げんきの郷(愛知県)」「阿蘇ファームランド(熊本県)」などが有名ですが、新しく農業テーマパークを作りたいという話は今も各地にあります。

 

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「農業活性化型の食育活動」

を行うにあたり持っていると望ましいスキルはいろいろ考えられますが、まずはマーケティングのスキルが重要ではないかと思われます。

日本はもともと「ものづくりの国」だという意識が歴史を通じて一般に強く、職人気質的に品質の良いものをこだわって作ることが素晴らしいことだとされてきました。

その一方で、マーケティング的な努力に対して敬意が払われることはあまりありませんでした。

農業は、とくにその傾向が強い分野の1つです。

つまり、マーケティングはあまり実施されていません。

言葉を選ばずに言えば、他産業ではあたりまえに行われていることを、つまりマーケティングをちょっと農業分野に応用するだけで、目に見える効果が出ます。

感度分析のしやすい分野だ、ということも言えます。

 

いずれにしても、

「農業を活性化する」

ということは

  • 農業が儲かる分野で あることを実証する
  • そのうえで、農業に参入したい人や企業を増やす

そのために何ができるか、というのが根本のテーマになります。


レシピ活用型の食育活動

食育活動をしている人の多くが、「レシピ提供」を活動の中に 含めていると思われます。

たとえば

  • 雑誌などに健康に関する記事を執筆する場合に、レシピを載せる
  • 飲食店のコンサルティングをする際に地産地消レシピを提供する
  • 農産物の販売促進のコンサルティングをする際に、その作物を使ったレシピを提供する
  • 食育講座のなかで、講座テーマに沿ったレシピを提供する
  • 食育的なレシピ本を出す

などなど…。

 

レシピは前衛芸術作品と よく似ており、販売するときの価格は かなりまちまちです。

一般には、料理的に有名な人が 作ったレシピは雑誌社などに 高く売れ、そうでない人の場合は かなり安く、無料だったりします。

ではレシピの品質が 料理的に有名な人とそうでない人とは 大きく違うのかというと、一概には答えられないようです。

このあたりが、 レシピと前衛芸術作品とで経済の構造が似ていると言われるゆえんです。

 

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食育活動に取り組んでいる人の中には

「レシピを高く買ってほしい、レシピ本も出したい」

と望んでいる人が少なくありません。

しかし、さきほど述べたように、レシピと前衛芸術作品とでは 経済の構造が似ています。

つまりレシピの内容よりも

「誰が作ったレシピか」

によって価格が影響されます。

そのため、将来レシピ本を出したいと思っている人のかなり多くが、

「本を出せば有名になれる。有名になれば本が出せる」

という、 タマゴが先かニワトリが先か的な堂々巡りを頭の中で繰りかえしています。

 

堂々巡りから脱出するために、

レシピ本を出すには(自費出版は別として)、まずは料理的に有名にならなければいけないと考える。

→そのために食の勉強をたくさんしなくてはならないと思いこむ。→食の勉強に没頭する。

という行動に陥った結果、 果てしなく食の勉強を続け、「レシピ本を出す」という目的になかなか近付けない。

そんなネガティブ・ループに陥った人も見かけることがあります。

 

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ネガティブ・ループから脱出する方法として思い切って発想を転換してみてはどうでしょうか。

ネガティブ・ループにはまる原因の1つは、

「自分が作ったレシピを売りたい」

というこだわりにあります。

このこだわりを捨ててみるのです。

 

レシピを作る人は、たとえるならメーカー(製造業者)です。

大勢の人がレシピ開発に励んでいるということは、メーカーが多いということです。

メーカーが多ければ、商品が大量に生産されます。

すると、次に必要なものは何でしょうか?

そうです。次に必要になるのは、「流通」ですね。

 

「レシピ製造業者がたくさんいる」

という事実を利用し、自分がレシピを開発するのではなく、人が作ったレシピを「流通」させようとするビジネスが実際に誕生しています。

メーカーがたくさんいるのに、エンドユーザーに届ける仕組みがないのであれば、届ける仕組み(=流通)を考案した人がもっとも立場を強くします。

同様に、レシピ製造業者がたくさんいるのに、それを生かす仕組みがないのであれば、生かす仕組みを考案した人がもっとも有利になるでしょう。

その最たる例が、言わずと知れたクックパッドというわけです。

 

クックパッドに掲載されている個々のレシピの質は、本格的に食育ビジネスをしている人にとっては参考にならないものが多いかもしれませんが、レシピを「流通」させようとした事業アイデアは、たいへん秀逸です。

(正確には、クックパッドはレシピを「流通」させることでサイトのアクセスを増やし、広告収入などを獲得するという事業モデルになっています)