
分子料理学(分子ガストロノミー)とは、かいつまんでいうと
「サイエンス(科学)の知識を駆使して新しい料理を作る」
という意味になります。
似たようなものに「料理科学」や「食品化学」という学問があるけれども、これらとは少し違います。
「料理科学」や「食品化学」はあくまで学問。
取り組んでいるのは学者の人が多い。
これに対し「分子料理学」「分子ガストロノミー」は、グルメを直接の目的としています。
取り組んでいるのは料理人です。
つまり「分子料理学」「分子ガストロノミー」は、サイエンス(科学)よって、
- 経験したことのない味わい
- 経験したことのない香り
- 斬新な見た目
を生み出すことを狙っています。
「分子料理学」「分子ガストロノミー」を活用した料理法には、たとえば
- 泡を食べる料理(イクラ味の泡、カレー味の泡など)
- 液体窒素で凍らせる料理(バーナーで炙って食べる料理のように、炎ではなく液体窒素を噴霧する)
- 遠心分離機を使って素材を分離し、新しく組みなおす料理
などがあります。