【脳と食】ブレインフードの未来

心とアタマの食事法「ブレインフード」とは


目次

  • ブレインフードとは
  • ブレインフードが生きる分野
    1. 情緒を育てる分野
    2. メンタルヘルスの分野
    3. 学力増進の分野
    4. 仕事のパフォーマンス向上の分野
    5. 認知症予防の分野
    6. 脳という臓器の健康維持の分野

ブレインフードとは

ブレインフードとは

「心の働きを良くする食事法」

「脳の働きを良くする食事法」

のこと。

  • 情緒の育成
  • メンタルヘルス
  • 記憶力・集中力
  • 認知症予防

に良い影響を与える食事法です。

 

食材としては、

  • ナッツ類(クルミなど)
  • 青魚
  • カカオ(チョコレート)

が代表的なブレインフードですが、他にもさまざまなブレインフードがあります。

 

(参考記事)

ブレインフードが生きる分野

ブレインフードは、以下のような分野での応用が期待されています。

  1. 安定した情緒を育てる
  2. メンタルヘルス
  3. 学力増進
  4. 仕事のパフォーマンス向上
  5. 認知症予防
  6. 脳という臓器の健康維持

【1】情緒を育てる分野

食事で作られるのは、筋肉や骨だけではありません。

心を宿す脳、神経やホルモンなども、食事で作られ、機能します。

食事は心のためにも大切です。

 

しかし、食生活の乱れからくる情緒不安定が、現代社会では多いと思われます。

ちょっとしたことで気分が落ちこんだり、キレたりなど、人の心が不安定化しているといわれる昨今。

不登校になったり非行に走ったりする未成年の食事には、共通項があると考えられています。

  • 朝食を抜く。
  • カップ麺、菓子パン、スナックが多い。
  • 喉が渇いたら清涼飲料や炭酸飲料。
  • 野菜はほとんど食べず。

などなど。

ただし、こうした食生活は、不登校になったり非行に走ったりする未成年に限った話ではありません。

現代社会に生きる人の多くが、似たような食事傾向にあるといわれます。

 

食事の改善は、特殊な食品を手に入れる必要もなければ、特殊な料理を作る必要もありません。

ブレインフードの知識があれば家庭でもできることです。

【2】メンタルヘルスの分野

ストレスの多い現代社会。

人は「メンタルヘルス」に不調をきたすと、行動に変化が現れ、体調も変化します。

脳のはたらきが損なわれます。

たとえば「幸せホルモン」と呼ばれることのあるセロトニンの分泌量が減り、意欲が出ないといった状態になります。

 

セロトニンの量に大きく関わってくるのが、食事から得られる栄養です。

ブレインフードを知って食事を整えることで、セロトニンの分泌を活発にさせましょう。

 

<応用の例>

  • カウンセラーがブレインフードを学び、アドバイスの幅を広げる

など

【3】学力増進の分野

何を食べるか、どのように食べるかにより、脳の働きが影響を受けることが明らかになってきています。

  • 勉強の集中力が落ちるのを防ぎたい
  • 記憶力を良好に保ちたい

そんなとき、ブレインフードの知識が役に立ちます。

 

<応用の例>

  • 受験生や受験生の母親を対象とした、ブレインフードの啓蒙
  • 学習塾が「ブレインフードおやつ」を提供する
  • 食育活動をしている人がブレインフードを学び、その知識を子どもたちに伝える

など

【4】仕事のパフォーマンス向上の分野

「頭が冴えない」

「集中できない」

「モチベーションが上がらない」

→したがって仕事のパフォーマンスが落ちてしまう

 

そういった状態(※)は、ブレインフードを知って食事を変えることで、改善することができます。

 

<応用の例>

  • ビジネスパーソンを対象とした、ブレインフードの啓蒙活動
  • 社員食堂が、ブレインフードのメニューを提供する
  • ビジネスコーチやキャリアコンサルタントがブレインフードの知識を取り入れ、アドバイスの幅を広げる

など

 

⇒ブレインフードと健康経営

【5】認知症予防の分野

2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると言われています。

「日ごろの食生活をどのように変えたら、認知症の予防になるのか」

という視点でも、ブレインフードの知識がこれからますます重要になるでしょう。

 

<応用の例>

  • 高齢者、家族に高齢者がいる方を対象とした、ブレインフードの啓蒙
  • 認知症予防のための食事レシピの開発

など

【6】脳という臓器の健康維持の分野

  • 脳細胞を守る。
  • 脳梗塞などの疾患を防ぐ。

ブレインフードは脳の味方です。

 

<応用の例>

  • シニア層を対象とした、ブレインフードの啓蒙
  • 認知症予防のための食事レシピの開発

など