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食育イノベーションのコンセプト

10年前と今の食育を比べてみると、やはりいろいろと変化しているのが感じられます。

たとえば

  • 食育の現場で食事バランスガイドを見かける機会がめっきり減りました。
  • 地産地消という言葉を使う人も減っている感があります。

食育の世界にもトレンド、すなわち流行り廃り(はやりすたり)がある、ということですね。

これは必ずしも悪いこととは限りません。

10年前の状況は食育基本法ができてから数年しかたっておらず、

「食育って何?」

という状況でした。

そのころの食育には食事バランスガイドや地産地消といった概念が必要だったのかもしれません。

 

当時の食育活動は

「食育とは何か」

の説明から始めなくてはなりませんでした。

そのために食事バランスガイドや地産地消という言葉が使われていたのです。

 

しかし10年たった現在は

「食育って何?」

という人はほとんどいないでしょうし、

「地産地消って何?」

という人もほとんどいないでしょう。

 

地産地消という言葉が普及したかどうかは別として、

「地元で作られたものを地元で食べたい」

という考え方はとりたてて珍しくもなくなっています。

食事バランスガイドについても同様で、食事バランスガイドという言葉が普及したかどうかは別として、

「食と健康には密接な関係がある」

という考え方は広く定着しているように思えます。

 

つまり

「食育とは何か」

については、もはや面倒な説明をしなくてよいのです。

ITの世界でいうと

「パソコンを売るのにインターネットとは何かを説明しなくてもよい」

「スマホを売るのにアプリとは何かを説明しなくてもよい」

というのとよく似ています。

 

 ▽

 

今後の食育活動は

「食育とは何かについては説明しなくてよい、もう知っているから」

という社会環境を前提としたものになっていくはずです。

 

これは発想を広げるよいチャンスです。

次の段階に進む、ということでもあるでしょう。

 

食育とは何か、についての基本的な知識はすでに定着していると考えられるので、それを土台に新しい食育活動(食育の活動モデル)を

んどん生み出すことができるからです。

 

では具体的にどうしていけばよいのか。

食育総研のサイトの中で発想のヒントや事例を提供していきます。