食育イノベーションとは

かつては新しかったことも、いつかは古くなります。

古くなれば、イノベーションが求められます。

 

食育もかつては新鮮なテーマでしたが、最近はややマンネリ化した感があります。

食育にもイノベーションが必要な時期が来ているのです。

これからは「従来型の食育活動」の枠を離れ、視点を変え、自由な新しい発想で食育活動を考えていきたいものです。

 

正しいけれど、楽しさが足りない。

でも正しいから、粛々と続けられてきたこれまでの食育活動。

そんな「従来型の食育活動」の延長ではない、いまの時代にフィットする食育活動が求められています。

 


<目次>

  1. 従来型の食育活動
    1. 対象
    2. 活動主体
  2. 食育イノベーション
    1. 活動主体
    2. 対象
  3. イノベーションを思考する力の伸ばし方
    1. メールマガジン
    2. コラム
    3. スタートアップガイド
    4. 適性診断
    5. イノベーター検定
    6. 食育企画講座
  4. まとめ

 


1.従来型の食育活動

2005年に食育基本法が制定され、翌2006年から施行になりました。

この法律がきっかけで、「食育」という言葉が急速に広がりました。

「食育」はトレンドワードだったのです。

 

当時の食育には、

  • 対象が子どもであること
  • 自治体やボランティア団体が活動主体であること

という2つの特徴があります。

この特徴を今でも引きずっているのが、ここでいう「従来型の食育」です。

 

1-1.対象

「食育」は「知育」「体育」「徳育」と並ぶ教育概念とされました。

そのため、食育は

「もっぱら子どもを対象としたもの」

と考えられていました。

 

子どもを対象とし、

  • 食の大切さを伝える料理教室が開かれたり
  • 食への関心を高める「食育カルタ」や「食育紙芝居」が作られたり
  • 土や生命に触れる目的の農業体験が実施されたり

していました。

 

1-2.活動主体

食育基本法は、自治体が食育に予算を使うことを義務づけています。

自治体は予算をたてたうえで、

  • 自治体みずからが直接、食育活動をする
  • ボランティア団体などに食育活動を委託する

どちらかの方法で予算を消化していました。

 

自治体やボランティア団体が実施する食育活動は、社会貢献度は高いのですが、経済的な採算性が考慮されていることはあまりありません。

予算が消化されればそこで終わりであり、効果測定などがなされることもあまりありませんでした。


2.食育イノベーション

前述したように、従来型の食育活動は、

  • 自治体やボランティア団体が活動主体となっている
  • おもに「子ども」を対象に進められている

というものです。

これはこれで重要な活動ですが、すでに大勢の参入があり、「これから活動をはじめたい」という人や団体にとっては、なかなか入り込む余地がありません。

また、こうした従来型の食育活動もマンネリ化しつつあります。

 

従来型の食育活動は、正しいけれど、楽しさが足りません。

正しいから粛々と続けられてきましたが、そろそろイノベーションが必要になってきています。

 

従来型の食育活動の枠を離れ、視点を変え、自由な新しい発想で新しいタイプの食育活動を「発明」すること。

これを食育総研では「食育イノベーション」と呼んでいます。

 

「食育イノベーション」は「従来型の食育」の逆の発想ですので、

  • 個人や企業などの「民間」が活動主体となる
  • ユニークな「対象設定」をする

というものになります。

 

2-1.活動主体

食育イノベーションでは、食育活動の主体は個人や企業などの「民間」です。

自治体やボランティア団体と違い、「民間」はつねに採算性を考慮します。

すなわち

  • 経済的に成り立つ食育活動

を追求します。

 

2-2.対象

食育活動に採算性を求めようとすれば、

「自治体やボランティア団体が行う従来型の食育活動と競合しないこと」

が重要となります。

  • 子どもを対象とした料理教室
  • 子どもを対象とした「食育カルタ」や「食育紙芝居」の制作
  • 子どもを対象とした農業体験

などは、必然的に避けることになります。

 

頭を柔らかくすれば、食育活動の対象は子ども以外にもさまざまに考えられることが分かります。

たとえば、

  • サラリーマン
  • シニア層
  • 若い母親
  • 妊婦
  • スポーツ選手
  • 受験生
  • 会社経営者

など。

こうした「ユニークな対象設定」をし、対象にあわせた食育活動を展開するのが、「食育イノベーション」です(※)。


3.イノベーションを思考する力の伸ばし方

食育総研では、食育イノベーションを考えるヒントを提供しています。

 

→検定合格の手引(食育イノベーションへの道)

 

3-1.メールマガジン

15年近くにわたり、週刊で配信しているメールマガジンです。

かつては「食育をいかにビジネスにするか」を中心テーマに据えていましたが、現在は「従来型の食育活動から離れ、食育活動を面白くする」を中心テーマに据えています。

 

→メールマガジン

 

3-2.コラム

  • 食育活動を展開するためのさまざまなアイデアやコンテンツ
  • 活動の進め方や広げ方のポイント

などを語るコラム集。

 

→コラム「食育の未来」

 

3-3.スタートアップガイド

食育活動スタート時の教科書。

  • 食育活動にはどんなものがあるのかを、分類したうえで、
  • その中から「これは」と思う分野をみつけ、そこにフォーカスする方法

を中心に解説しています。

 

→食育活動スタートアップガイド

 

3-4.適性診断キット

食育活動は全部で8つの分野に分かれています。

「どの分野が向いているのか」

を診断するキットを作成しました。

 

→食育活動☆適性診断キット

 

3-5.イノベーター検定

時代のニーズをとらえた食育活動を生み出すための、基礎知識を確認する検定試験です。

合格後に正式登録をすると「食育イノベーター」に認定されます。

 

→食育イノベーター検定

 

3-6.食育企画講座

オリジナルの食育活動企画(プラン)を作るための塾です。

  • ユニークな対象設定をすること
  • その対象にフィットする食育活動を考案すること

を目的としています。

 

→食育企画塾


4.まとめ

自治体やボランティア団体が子どもを対象として主導する食育活動を「従来型の食育活動」と呼ぶのに対し、個人や企業などの「民間」がユニークな対象を設定して食育活動を展開することを「食育インベーション」と呼びます。

食育イノベーションは新しい食育活動を「発明」することでもあり、食育総研の理念そのものでもあります。

 

食育総研では、食育イノベーションを考えるヒントをいろいろと提供しています。

どんどん活用してください。

 

 

(※)ユニークな対象設定をすることを、マーケティングでは「デモグラフィック・アプローチ」と呼ぶことがあります。


  • 検定試験を受けるのにメールアドレスの登録などは必要ありません。
  • 合格者全員に進呈:「食育活動スタートアップガイド(PDF)」