商品開発 x 食育

食育活動をビジネス的に行うとしたら、その方法の1つは商品を販売することです。

販売するためには、商品を仕入れるか、作る(開発する)ことが必要です。

仕入れる場合でも、その商品は誰かが開発したものであるはずです。

では食育の場合、どのような商品開発が考えられるでしょうか?

 

ここでは、食育の商品開発の可能性について考えてみましょう。

 

なお、食育の商品開発のアイデア例はここに挙げられている以外にも、発想しだいでいくらでも考えられることを、お忘れなく。

 

<目次>

  1. 食育ツールの開発
  2. 食品の開発
  3. 料理体験の開発
  4. 農業体験の開発
  5. まとめ

 

1.食育ツールの開発

食育活動で使用する教材のことを食育ツールと呼びます。

  • 食の選び方が描かれているランチョンマットや弁当箱
  • 食育活動に使える冊子、パンフレット、ポスター
  • 食育かるた、食育すごろくなどの玩具
  • フードモデル(栄養指導などに活用される食品模型)

といったものが食育ツールに該当します。


2.食品の開発

食育をテーマにした食品開発の例を挙げておきます。

この分野の可能性は無数にあり、まだまだアイデアの出る領域です。

  • 野菜スナック
  • カリフラワーライス
  • 植物性の食材で作ったチーズ
  • 地元の伝統果物で作ったジャム
  • 食べられるスプーン
  • 完全食の食品

3.料理体験の開発

料理体験(料理教室)が食育の手法としてとても有効であることは、あらためて強調するまでもないでしょう。

料理教室といえば以前はもっぱら「花嫁修業の場」とされていましたが、これを「食育の場」として積極的に活用することで、新しいスタイルの料理教室に変えることができます。

 

(新しいスタイルの料理教室例)

  • 男性向けの料理教室
  • 農業や漁業の現場で開く料理教室
  • スーパーフードの料理教室
  • 学校や学習塾とタイアップした料理教室
  • シニア向けの料理教室
  • 料理療法(※)の料理教室

→(参考)料理教室 x 食育


4.農業体験の開発

農業体験が食育の手法としてとても有効であることも、よく知られています。

これまでの農業体験は自治体などが観光客誘致のために参加費無料で開催していたものが多かったのですが、これに付加価値をつけることで、「有料の商品」として提供することが可能です。

 

(有料の農業体験の例)

  • 農業体験で収穫した農産物を近くの農家レストランで調理し、参加者全員で食べるという「ツアー企画」
  • 農業体験をセラピーと位置づけ、「カウンセリング+農業体験」という商品にする

→(参考)農業の多面的機能2.0


5.まとめ

食育の商品開発には主に

  • 食育ツールの開発
  • 食品の開発
  • 料理体験の開発
  • 農業体験の開発

がありますが、いずれも、発想とアイデア次第で新しいものを生み出すことができます。

 

 

(※)料理療法:料理を認知症予防に活用しようという考え方


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