イノベーション型検定 x 食育

そもそも検定には「強力な食育ツール」として活用できるポテンシャルがあります!

英語検定、漢字検定など、世の中にさまざまなに存在する「旧来型の検定」ではなく、

『イノベーション型の検定』

として作ることで、その力が発揮されます。

テーマは自由。

硬いものでも、柔らかいものでも、難しいものでも、気軽なものでも…。

 

今回、解説したいのは

「イノベーション型検定の可能性」

についてです。

 

検定は「知識を図る」ものだとばかり思い込んでいませんか?

それは旧来型の考え方です。

発想を変えれば、検定で「共感する人=仲間 を探す」ことも、じつは可能です。

「共感する人=仲間をさがす」という目線で、検定というものを見直してみましょう。

 

<目次>

  1. ツールとしての検定の価値
    1. 検定の魔力
    2. 検定の特性
  2. 食育に向いている理由
    1. 先入観を払拭できる
    2. 「何となく知ってる」を上書きできる
  3. イノベーション型の検定とは
    1. できるだけハードルを下げる
    2. 問題と解説で教育をする
    3. 得た知識を活かせるイメージもパスする
  4. 共感する人=仲間 を探せる
    1. 意外な出会いがうまれる
    2. 共感者=仲間とつながる仕組みづくり
    3. 自然にどんどん拡散される
  5. まとめ

 


1.ツールとしての検定の価値

1-1.検定の魔力

「検定」という言葉は、独特の魔力をもっています。

  1. まず、検定に出会ってやってみるとき、人は「やるからには合格したい!」と思うものです。つまり自然とポジティブな気持ちで向き合うのです。
  2. 次に、挑戦してみて見事合格できると、人は「合格して自信になった!」と感じるものです。もともとは断片的な知識だったものが、「合格」という言葉で第三者から認められるからです。
  3. さらに、人から認められて合格という承認を受けることで、自分の新しいスキルが明文化されます。そうなることで自分が手に入れたスキルを伝えやすくなるので、人は「せっかく合格したから誰かに知らせたい!」と考え、周りの仲間に伝えます。

この「ポジティブな気持ちの3段活用」こそ、検定の魔力です。

 

「検定」という言葉が与える心理部分を、食育のツールとしていかに活用できるかがカギであり、上手に活用できればとても強力なツールにすることができます。

 

1-2.検定の特性

検定に挑戦する際、少なくとも問題文と選択肢は必ず読むことになります。

さらに検定という特殊な環境下では、正解と解説まで気になりしっかりと読む確率が高くなります。

特に間違った場合や迷った場合は、正解とその理由まで知りたくなるのが人の心理だからです。

 

そもそもがポジティブな気持ちで取り組んでくれて、その上、すべての内容をしっかりと読んでもらえる、そんな特徴をもっているのが検定のツールとしての価値といえます。


2.食育に向いている理由

2-1.先入観を払拭できる

どうしても食育には、「マジメ」とか、「カタイ」とか、「楽しくない」とか、先入観として勝手なイメージを持つ人も多く、どこか遠くのコトととらえられがちで、なかなか自分事として捉えてもらい難いという悩みがあります。

また、言葉や文字で伝えようとすると、説明したいコトも、知ってほしいコトもいっぱいあるので、どうしても長くなってしまったり、難しくなってしまったりしがちです。

 

しかしここで、

  • ポジティブな気持ちで取り組んでもらえる
  • すべての内容をしっかりと読んでもらえる

そんな特長を持つ「検定」を活用すれば、食育の弱い部分を補うことができます。

 

2-2.「何となく知ってる」を上書きできる

食育のテーマの場合、大切なことであればあるほど、古くから言われ続けている場合が多いものです。

真理をついているからこそ、言い続けられているからです。

 

「○○に感謝しよう」

「伝統や作法を大切にしよう」

「よく噛んでバランスよく食べよう」

などの言葉は、多くの人は何度も耳にしていきたので知っているつもりになっています。

実際にはそれらの真意や価値までは理解してない場合がほとんどであるにも関わらず。

 

ですから、こうした真理を改めて伝えようとしても、耳を傾けてもらうのは非常に難しくなるのです。

何となく知っている = ほとんど分かっていない のだから、本当はまっ先に正しい理解をしてもらいたいのに…。

 

そんな相手にも、気軽で遊び心もある形の「検定」でなら、挑戦心に火をつけることができます。

楽しみながら

「知ってるつもりに正しい上書きをしてもらう」

こともできるのです。


3.イノベーション型の検定とは

3-1.できるだけハードルを下げる

価値あるツールとなる「検定」は、できるだけたくさんの人に触れてもらうべきです!

 

しかし一方で、検定という言葉は、ハードルを感じさせるワードでもあります。

  • 検定 →勉強 →難しい →自分じゃない 
  • 検定 →有料 →そこまでじゃない 

というイメージを持たれてしまうケースもあります。

 

そこで、この検定という言葉に「無料」をつけることで、そのハードルを大きくと下げることができます。

無料になることで、権威性よりもゲーム性の方が立ってきます。

誰もが気軽に試せるものに変わるのです。

 

3-2.問題と解説で教育をする

イノベーション型の検定の場合、旧来型の検定のように単純に知識を問うことが目的ではなく、

  • 読んでもらうことで正しい情報を伝える
  • 知識として定着させる

この2つを目的に作ります。

 

検定の設計では、

  • 「問題文」「選択肢」「答え」「解説」は必ず読んでもらえる、という特長を活かす
  • 挑戦してくれる人に何を伝えるのかを入念に検討する

ことが重要となります。

 

3-3.得た知識を活かせるイメージもパスする

検定で問題に答えてもらい、正解に導くだけでは、イノベーション型の検定とはいえません。

イノベーション型の検定では、行動変容やアクションにつなげることも目指します。

 

検定を通じて手に入れた知識を、

「あんなことに活かせるかも!」

「明日からやってみよう!」

など、暮らしや社会のどこかに活かしたくなる、活かせるかもしれない、というようなイメージが膨らむ工夫を加えます。

 


4.共感する人=仲間 を探せる

4-1 意外な出会いがうまれる

イノベーション型の検定では、無料という形でハードルを下げます。

できるだけ多くの人に挑戦をしてもらいたいからです。

しかしその反作用で、「共感者=本当の意味で伝えたいことを理解し共感してくれる人」に出会える確率はどうしても下がってしまいます。

 

しかし、それは検定を受ける母数が増えるからであり、「共感者」の絶対数が減るからではありません。

たくさんの人が検定に挑戦してくれるなかで、「共感者」の絶対数はむしろ増えます。

なぜなら、

  • きちんと考え込まれたイノベーション型の検定に対しては、「共感者」であれば遊びながらでも根本にある大事な世界観を感じとることができるからです。
  • 検定のテーマにもともと関心があった人に加え、検定をやるまではそれほど関心がなかった人も「共感者」に変わることがあるからです。

 

4-2.共感者=仲間とつながる仕組みづくり

強く共感してくれた人が、一歩踏み出すことをサポートできる仕組みを準備しておきましょう。

 

検定をきっかけに心に芽生えた活力があっても、一人で何か新しいことを一からはじめることはなかなか難しいことです。

だからあなたは、「強く共感した人がまず何をしたらいいのか」を具体的に準備しておき、それをするためにはまずあなたとつながる、そんな仕組みをつくるのです。

そうすることで、本当の共感者を増やすことができます。

 

4-3.自然にどんどん拡散される

  • 無料で
  • クイズのような感覚で
  • 気軽に挑戦できる

そんな楽しいツールであれば、人に気楽に紹介できます。

紹介された側も気楽でいられます。

 

気楽なツールは、自動的に広まっていくことができます。

共感してくれた人が、周りの人へ、そのまた周りの人へと、自然に広がっていきます。

これがイノベーション型の検定の力です。

そこには無限の可能性があります!

 

自分だけのイノベーション型の検定を持つこと。

あなたの想いを社会に投げかけ、浸透させていくための、大切な一歩になります。

 


5.まとめ

検定には、旧来型の知識を図るものとは異なる、「イノベーション型の検定」があります。

「イノベーション型の検定」には、独特な力があり、その特性をしっかりと理解することで、強力な食育ツールとして活用することができます。

「イノベーション型の検定」は、挑戦してもらうことで正しい情報を伝えると共に、知識として定着させることができ、さらに行動変容にもつなげられる力を秘めています。

イノベーション型の検定は、強い共感者 = 仲間 を集めるための強力なツールになり、それを自分で持つことで、無限の可能性が広がります。

あなたの想いを社会に投げかけ、浸透させていくための大切な一歩に、イノベーション型の検定を活用しませんか?

 

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