食育イノベーターがいる未来

食育総研が考える、これからの食育を実現するためには、旧来型の食育とは異なる思考で食育活動をイメージできる人材が必要です。

「食育イノベーター」は、これまでの食育にイノベーションを起こす、これから求められる人材です。

 

しかし、大切なことは、ひとり一人のスキルや活動だけでなく、それを次世代に継承していく仕組みづくりです。

今回は、食育イノベーターがいる未来についてみていきます。

 

 

<目次>

  1. 食育にイノベーションを起こすクリエイター
  2. 食育イノベーターの活動が社会に浸透するために
  3. 食育イノベーターと一緒に実現したいこと
  4. ひとりの1歩より、1,000人の1歩にする仕組み
  5. まとめ

 


1.食育にイノベーションを起こすクリエイター

食育にイノベーションを起こすためには、今の時代に合ったスタイルで食育を考えられる人が必要です。

「えっ、こんなテーマでも食育活動になるんだ!?」

そんな驚きがあるくらいでちょうどよいのです。

 

いま人々が関心を寄せていることを入口にして、

  • 自由な発想の食育をどんどん生み出すクリエイティブな思考
  • ほんとうに社会に浸透させるべき食育に関する本質的な知識

この2つを併せ持つ人材。

そんな資質をもつ人が『食育イノベーター』です。

 


2.食育イノベーターの活動が社会に浸透するために

ヨガは、4,000年以上も前から現代へと受け継がれています。

でも、そのスタイルは時代を経て大きく変化を遂げています。

今では女性を中心にヘルシーにファッショナブルに楽しまれていますが、もともとは神に近づくための厳しい修行でした。

男性の僧侶がフンドシ1つで、日々鍛錬するためのものでした。

 

時代の変化に合わせ、人々のニーズは変化していきます。

ヨガは、変化に柔軟に対応してスタイルを変化させていくことで、理解者も実践者も大きく増やしながら、歴史を重ねて繁栄を続けている好例といえます。

 

食育活動も同様です。

社会の変化やニーズをしっかりと捉えて柔軟な変化に対応できるようにしましょう!

そのブレインとなることも、食育イノベーターの役割の1つです。

 

食育は自由自在のツールです。

伝えるのではなく、体験なども交えながら大切なことに気づいてもらうものです。

「気づきによって、自分事にしてもらい、行動変容まで導く」ことがゴールです。

 

いくら大切なことを伝えても、生活や行動に反映されなければ、あまり意味がありません。

「食育だから伝える」のは旧体制の食育です。

 

「もし気づいたら、興味がわいて、行動も変わるはず!」

そんなイメージがあって取り組むのが、これからの食育イノベーターによる食育です。

社会やニーズの変化に対応できる食育は、必ず社会に求められる活動となり、浸透することができます。

 


3.食育イノベーターと一緒に実現したいこと

食から育まれる日本人ならではの豊かな感性を次世代につなぐ

  • 繊細さや細やかさ
  • 季節感や自然への感謝
  • 心配りやおもてなしの心

 

これまでわたしたちは、そんな日本人らしい感性を、食を通じて暮らしの中で自然に育んできました。

 

しかし、時を経るごとに社会も生活も大きく様変わりし、普段の暮らしの中からだけでは、これまでのような日本人ならではの感性を身につけることが難しくなってきています。

このままいくと近い将来、これまでの日本人らしい感性は無くなってしまうでしょう。

 

だからいま、食育活動はこれまで以上に重要な役割を担っています。

  • どんな風に発信していくのかという視点だけではなく、
  • どんな風に次世代につないでいくのか、そのための工夫が必要もなります。

これからの食育活動には、もっと連携がとれる仕組みが求められます。

 


4.ひとりの1歩より、1,000人の1歩にする仕組み

ひとりひとりの食育活動はとても大切です。

でもそれを、1,000人の活動にすることができれば、もっと力強く、大きな流れを作ることができます。

 

食育バンク

~食育の知恵を貯める仕組み~

 

ひとつひとつの食育活動での経験知を、みんなで蓄積していき、共通の財産にする。

その財産を次世代につないでいきましょう。

 

食育イノベーターの活動がどんどん集まり、共感する仲間には共有されていき、全国各地で展開させるようになる。

そうやって、1人の1歩を、10人の1歩へ、100の1歩へ、1,000人の1歩へと…。

 

そんな仕組みづくりをみんなで目指していきましょう。

 


5.まとめ

食育イノベーターとは、社会のニーズにフィットする食育活動を生み出す人材です。

そもそも食育は、伝えるのではなく、体験なども交えながら大切なことに気づいてもらうもの。

「気づきによって、自分事にしてもらい、行動変容まで導く」ことがゴールです。

 

社会やニーズの変化を捉えてそれに対応できる食育イノベーターによる食育は、必ず社会に求められる活動となり、浸透することができます。

 

食育イノベーターの食育が広がることで、「食から育まれる日本人ならではの豊かな感性を次世代につなぐ」

わたしたちはそんな未来を描いています。

 

その実現のために、1人の1歩より、1,000人の1歩にする仕組みが必要だと考えています。

 

食育バンク

~食育の知恵を貯める仕組み~

 

ひとつひとつの食育活動での経験知を、みんなで蓄積していき、共通の財産にする。

その財産を次世代につないでいくための仕組みを、みんなで目指していきましょう。

 


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