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新規事業 x 食育

この記事は、

「新規事業部に配属になった。何か新しい事業を考えなければ」

「会社から『新規事業を考えろ』と言われ、いろいろ調べまわっている」

という人に読んでもらうことを想定したものです。

 

変化の激しいこの時代、既存の事業がいつまでも続くことはありません。

つねに新規事業を考える、そういうスタンスが重要になります。

 

ここでは、食育というテーマで新規事業のヒントを探す際の、ポイントについて解説します。

 

<目次>

  1. 「2大トラップ」に気をつけよう
    1. トラップその①
    2. トラップその②
  2. ヒントの探し方
    1. 対象を考える
    2. 競合から遠ざかる
    3. 効果のある情報収集をする
  3. まとめ

 


1.「2大トラップ」に気をつけよう

トラップというのは「罠」のことです。

食育の新規事業を考えるにあたり、多くの人が陥りやすい罠があります。

しかも、それは2つあります。

まずは、このトラップ(罠)を避けることから始めましょう。

 

1-1.トラップその①

最初のトラップ(罠)は、

「食育は子どもを対象としたものだ、と思い込んでしまうこと」

です。

 

たしかに

  • 食育活動をしている人や団体の多くが、子どもむけに活動している
  • 食育に関して調べようとして検索をすると多くの情報が出てきますが、子どもむけのものが非常に多い

という事実はあるので、ついつい「食育は子ども向けだ」と思い込んでしまいがちです。

ですが、その思い込みは思考の幅を狭めてしまいます。

 

食育は子ども向けとは限りません。

子どもむけの食育もありますが、

  • 大人むけの食育
  • 高齢者むけの食育
  • 子どもを持つ親の食育

など、対象はさまざまに考えられます。

 

1-1.トラップその②

2つ目のトラップ(罠)は、

「自治体やボランティア団体が考えそうなことをやってしまう」

というものです。

 

自治体やボランティア団体は、食育を「ビジネス」として捉えていません。

その活動は、経済的に成立するようには考えられていないのです。

自治体やボランティア団体が「ほぼ無料」で行っている食育活動と似たようなことを、企業が「それなりの価格」でやろうとしても、できるはずがありません。

 

したがって、食育の新規事業のヒントを探す際には、

「いかにも自治体やボランティア団体が思いつきそうなこと」

を避ける必要があります。


2.ヒントの探し方

では、食育の新規事業のヒントはどのように探したらよいのでしょうか。

それには、

  1. 対象を考える
  2. 競合から遠ざかる
  3. 効果のある情報収集をする

この3つをおすすめします。

 

2-1.対象を考える

1つ目のトラップ(罠)は、「食育は子ども向けだ」と思い込むことでした。

実際には、食育の対象はさまざまに考えられます。

そこで、対象のくくり(枠組み)を工夫してみましょう。

「大人向け」「高齢者向け」といった大雑把なものではなく、たとえば

  • 育毛に関心のある人向けの食育
  • 歯周病を防ぎたい人向けの食育
  • スポーツで体を鍛えたい人向けの食育

といった対象描写を考えてみるのです。

 

2-2.競合から遠ざかる

2つ目のトラップ(罠)は、自治体やボランティア団体と競合することでした。

自治体やボランティア団体との競合は、避けなければなりません。

そのためには、ある意味、「敵を知る」こと、すなわち

「自治体やボランティア団体がいかにも考えそうなこととは、どんなことか」

を理解することが必要です。

 

自治体やボランティア団体がいかにも考えそうなことを効率よく知る方法があります。

それは「食育白書」を読むことです。

食育白書には各地の自治体やボランティア団体が実施している食育活動の事例が、数多く掲載されています。

食育白書は毎年発行されていますが、最新のもの含め過去3年分くらいに目を通しておけば、だいたいのことは理解できるはずです。

 

2-3.効果のある情報収集をする

食育の新規事業にかぎらず、どの新規事業にもいえますが、新規事業のヒントを見つけたければ海外に目をむけることをお勧めします。

海外にあって日本にない事業があれば、それと似たようなことを日本でできないか検討してみましょう(その反対方向、すなわち日本にあって海外にないい事業があれば、それを海外でできないか検討するのもよいでしょう)。

まったくのゼロから新規事業を考えだすよりも、はるかに効率がよいはずです。

 

新規事業のヒントを海外で探すには、実際に視察に行ってみることができればそれが最良です。

ですが、インターネットが発達している現在、検索だけでもかなりの情報が収集できます。


3.まとめ

食育をテーマに新規事業のヒントを探すにあたり、多くの人が陥りやすいトラップ(罠)が2つあります。

1つは、食育の対象を子どもに限定してしまうこと、もう1つは、自治体やボランティアと競合してしまうことです。

この2つに気をつけながら、新規事業を考えてください。

できれば海外に目を向け、日本にない事業を見つけることをお勧めします。